『Re:vision: タスクリストとアウトライン』
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第三の"知的道具"をあなたに!
本書は著者二人がタスクリストとアウトラインの使い方を紹介します。仕事術および知的生産で用いられるこれらのツールは、
・やることの整理整頓
・書くことの構造化
において役立ちますが、それだけではありません。これらのツールを通して情報を扱う手つきは、それ以外の分野でも間違いなく力を発揮します。よって本書では、単なるツールの使い方にとどまらず、いかに情報と付きあえばよいのかについても検討します。そこで明らかになるのは、物事を進めていく上での新しい考え方になるでしょう。
計画を立ててまったくその通りに進めるのでもなく、何も計画を立てずに場当たり的に物事を処理していくのでもない、第三の手法。本書が提案しているのはそうした手法です。その手法において、
・思考と行動
・理想と現実
の関係は刷新されるでしょう。
「たった一つの正解が事前にあるわけではない」
そうした状況の中でこそ役立つのが「Re:vision」です。
状況に合わせた動的な変容を、一つの道具としてあなたの手に収めてください。
目次
はじめに
知的道具から思考法へ
本書の注意点
本書の章立て
Re:visionに向けて
Chapter 01 デイリータスクリストのススメ(倉下)
□情報を絞り込む
□今日何をするのかを考える
□デイリータスクリストの理想と現実
□リストが変えるもの、変えないもの
□目を逸らしても変わらない
□理想と現実の切り分け
□理想は理想的なのだろうか
□脱構築される理想と現実
Chapter 02 デイリーアウトライン(Tak.)
■アウトライナーと文章とデイリータスクリスト
■アウトラインについて
■役に立たないアウトライン
■文章は書いてみないとわからない
■アウトライナーと生きたアウトライン
■役に立たないデイリータスクリスト
■一日は生きてみないとわからない
■アウトライナーと生きたタスクリスト
■未来(vision)と現実を同時に扱う
■デイリータスクリスト=今日の日記のアウトライン
■アウトライナーで文章を書くための6のステップ
■6ステップをデイリータスクリストに応用する
■理想の制御と現実の制御
Chapter 03 デイリータスクリストの使い方(倉下)
□リストの操作の三段階
□リストを開始する
□リストを動かす
□リストを使う
□リストを並び替えるときに起きていること
□リストは動かすために作る
□閉じたリスト
□クローズドリストの理想と現実
□囲うことの意義
□閉じて、動かす
□メモとタスクの相互性
□What is memo?
□タスクとアイデアの微妙な関係
□タイムラインにならぶ過現未
□リストを終了する
□私のデイリータスクリスト
□リストを分ける効果
□思い通りに行かないから、「思い」のリストが必要
□計画の弊害
Chapter 04 デイリーアウトラインの運用(Tak.)
■現実的な理想をフリーライティングする
■仮アウトラインを作る
■仮サマリーを作る
■デイリーアウトライン
■タスク+思い=DO
■行動しながらアウトラインを書き換える
■仮サマリーの効果
■断水に対応する
■書き換えながらコントロールを保つ
■選択のツールとしての「できれば」
■文章のアウトラインの「未使用」とデイリーアウトラインの「できれば」
■末尾から落とす
■押し出されるものと残るもの
■考えた痕跡=メモ
■一日がかりで書く日記
Chapter 05 Re:vision式執筆(倉下)
□二つのリストの相互性
□アウトラインと共に執筆を進めていく
□アウトラインを巡る混乱
□一見ちゃんとしているアウトライン
□アウトライン不完全性定理
□アウトラインは完璧ではない
□その通りに書けないからこそ
□アウトラインが不要な執筆
□地図としてのアウトライン
□地図は道順を固定しない
□一般性のあるやり方
Chapter 06 Re:vision(Tak.)
■日々の上にある階層
■≠「上の階層から落とし込む」
■デイリーと「すべてのDO」との関係
■タスクと「思い」
■ディテールとしての「思い」
■「思い」をシェイクすることで生まれる変化
■ビジョンと欲望
■欲望の機能
■思いとシェイクと Re:vision
Chapter 07 意志を刻む道行きの中で(倉下)
□狭間にあるはずのもの
□ままならない世界の中で
□自らの意志を刻む
□自分に閉じこめられる
□Re:visionに向けたRe:vision
おわりに
appendix
代表的なアウトライナー
参考文献
奥付け